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・ウイルス性肝炎
■ はじめに
※健康診断は保険診療の対象となりませんので自費診療となりますが、ご加入頂いている健康保険組合から補助金が出る場合があります。
癌は早期発見が重要です。
精密検査は体への負担や、金銭的・時間的負担が大きく、受けておられない方も多いのが実情です。
当院では血液検査など比較的負担の少ない方法で効率よく癌のリスクを評価する検査をご紹介しておりますので健康診断などの際に併せてご利用下さい。
なお、これらの検査は癌の確定的な診断を行うものではなく、あくまで精密検査の前のスクリーニング検査であることをご理解下さい。
検査によって癌のリスクが高い判定が出た方には適切な精密検査のご案内をさせて頂きます。
■ 胃癌リスク検診(ABC検診)
概要
対象の癌 | 胃癌 |
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検査方法 | 血液検査 |
報告期間 | 4~5日程度 |
費用 | 5,500円(税込) |
胃癌について
胃癌の原因のほとんどはピロリ菌の感染によるものであることが分かっています。
ピロリ菌が胃に感染をすると長い時間をかけて、胃の萎縮や炎症が進行していきます。
胃の萎縮や炎症が進行していくと、細胞レベルで遺伝子変化が蓄積されてやがては胃癌になります。
ピロリ菌に感染していない人でも胃癌になることはありますが、稀な症例となります。
ピロリ菌について
ピロリ菌は胃に感染して慢性胃炎を引き起こす細菌です。
井戸水など衛生状態の悪い水などから幼少期に感染すると言われており、年齢が高い程感染率は高いと言われています。
ピロリ菌は除菌することが可能です。
ピロリ菌を除菌することによって胃癌の発生率を1/2から1/3に減らすことができると言われています。
一度除菌すれば現在の日本の衛生環境下では再感染のリスクはないと言われています。
ABC検診とは
ABC検診では、ピロリ菌に感染しているかどうかを判定するピロリ菌抗体と、胃の萎縮度や炎症の状態を反映するペプシノーゲンの2種類の項目を血液検査で行います。
A群について | ピロリ菌に感染していないと考えられます。 ピロリ菌に感染していない人は胃癌になるリスクが非常に低いので胃カメラは5年に1回くらいか症状がある時に受けることが推奨されています。 |
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B群について | ピロリ菌には感染をしているが、胃の萎縮や炎症はそこまで進行していない状態と考えられます。 保険診療の対象となりますので、まずは胃カメラを受けましょう。 胃カメラで萎縮や炎症が確認されれば保険診療で除菌が可能なので必ず除菌をしましょう。 年1回の定期的な胃カメラが推奨されます。 |
C群について | ピロリ菌に感染をしていて、胃の萎縮や炎症が進行している状態と考えられます。 保険診療の対象となりますので、まずは胃カメラを受けましょう。 胃カメラで萎縮や炎症が確認されれば保険診療で除菌が可能なので必ず除菌をしましょう。 年1回の定期的な胃カメラが推奨されます。 |
D群について | 胃の萎縮が進行しすぎてピロリ菌がいなくなったか、加齢によりピロリ菌の抗体価が低下した状態が考えられます。 保険診療の対象となりますので、まずは胃カメラを受けましょう。 胃カメラで萎縮や炎症が確認されれば、尿素呼気試験など他のピロリ菌の検査を行いましょう。 ピロリ菌がいる場合は保険診療で除菌が可能なので必ず除菌をしましょう。 年1回の定期的な胃カメラが推奨されます。 |
E群について | ピロリ菌除菌後の人 ピロリ菌の除菌によって胃癌のリスクは減りますが0にはなりません。 年1回の定期的な胃カメラが推奨されます。 |
■ 肝癌リスク検診(肝炎ウイルス検診)
概要
対象の癌 | 肝細胞癌 |
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検査方法 | 血液検査 |
報告期間 | 2~3日程度 |
費用 | 2,200円(税込) |
肝癌について
肝癌の原因には様々なものがありますが、日本においては慢性B型肝炎、慢性C型肝炎によるものが多いです。
その他にはアルコール、脂肪肝、喫煙などがあります。
慢性肝炎について
慢性肝炎の原因として、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスがあります。
共に放置することによって長年をかけてほぼ確実に肝癌を発症することが分かっています。
現代の医療においてはB型肝炎、C型肝炎は除菌することが可能になっているので、除菌の対象となる方は必ず除菌をしましょう。
肝炎ウイルス検診について
血液検査でHBs抗原、HCV抗体を測定します。
陽性であった場合は精密検査に進みます。
協会けんぽなど補助金の対象となる場合もあるのでお問い合わせ下さい。
■ 前立腺癌リスク検診(PSA検査)
概要
対象の癌 | 前立腺癌 |
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検査方法 | 血液検査 |
報告期間 | 2~3日程度 |
費用 | 1,650円(税込) |
PSAは前立腺癌の指標となる腫瘍マーカーです。
腫瘍マーカーの中でも特に優秀な検査項目であり、健康診断での測定が推奨されます。
前立腺癌の家族歴がある人は40歳から、家族歴がない人は50歳からの測定を行うことで前立腺癌での死亡リスクを減らすことができると言われています。
■ 子宮頸癌リスク検診(ヒトパピローマウイルス自己検査)
概要
対象の癌 | 子宮頸癌 |
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検査方法 | 専用キットでご自身で子宮頚部の細胞を採取 |
報告期間 | 約2週間 |
費用 | 5,500円(税込) |
子宮頸癌について
子宮頸癌の主な原因はヒトパピローマウイルスの感染であることが分かっています。
比較的若い年齢でも罹患することがあり、子宮頸癌の検診としては産婦人科医による内診が望ましいですが、日本においては受診率が低いことが問題となっています。
子宮頸癌はワクチンによる予防が可能な唯一の癌となります。
ヒトパピローマウイルスについて
主に性交によって子宮頸部に感染をすると言われています。
ヒトパピローマウイルスには150種類以上の種類がありますが、中でも16型と18型が悪性度が高く子宮頸癌の主な原因となっています。
現在の医療において子宮頚部のヒトパピローマウイルスの除菌はできません。
子宮頸癌リスク検診について
そこでどうしても婦人科の受診が躊躇われる方には、まず子宮頸部にヒトパピローマウイルス感染があるかどうかを検査することをお勧めします。
子宮頚部細胞診は自己採取で精度が落ちることが分かっていますが、ヒトパピローマウイルスに感染しているかどうかの検査は自己採取でも精度が落ちないと言われています。
■ AICS(アミノインデックスがんリスクスクリーニング)
概要
対象の癌 | 男女共通:胃癌、肺癌、大腸癌、膵臓癌 男性のみ:前立腺癌 女性のみ:乳癌、子宮癌、卵巣癌 |
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検査方法 | 血液検査 |
報告期間 | 約2週間 |
費用 | 27,500円(税込) |
AICS(アミノインデックスがんリスクスクリーニング)とは
血液検査で血中のアミノ酸濃度のバランスを調べて、現在癌のリスクがどの程度あるのかを評価する検査です。
味の素(株)の研究により、癌に罹患するとアミノ酸のバランスが早期より変動することがわかっております。
1回5cc程度の採血で、対象の癌腫全ての評価を行います。
対象者について
以下の方はこの検査を受けることができません。
妊娠中の方、授乳中の方、癌の患者さん、透析患者さん、先天性代謝異常の方
検査前の注意事項
検査8時間前より水以外のものは一切口にしないようにして下さい。
お茶や薬なども検査結果に影響を及ぼしますのでご注意下さい。
結果について
癌に罹患している可能性を0.0~10.0の数値(AICS数値)で報告し、目安としてA~Cのランク別に表示します。
ランクAは癌である可能性が0.3~0.7倍で通常より低いです。
ランクBは癌である可能性が1.3~2.1倍で通常よりやや高いです。
ランクCは癌である可能性が4.0~11.6倍と通常より高いです。
AICSは癌であるかどうかを確定する検査ではありませんが、ランクCが出た場合は精密検査をお勧めします。
また検査結果はその時点での評価となりますので、今後のことについては定期的な検査を受けることが必要です。
結果表
■ キュービクスマイクロアレイ
概要
対象の癌 | 胃癌、大腸癌、膵臓癌、胆道癌 |
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検査方法 | 血液検査 |
報告期間 | 約3~4週間 |
費用 | 88,000円(税込) |
キュービクスマイクロアレイとは
株式会社キュービクスが提供する消化器癌の有無を診断する血液検査です。
金沢大学消化器内科と及び北陸の医療機関との共同研究の結果開発されたもので、血液中のRNAを解析しています。
キュービックスマイクロアレイの特徴
体質ではなく、現在癌があるかないかを検査します。
胃癌、大腸がん、膵臓癌、胆道癌と代表的な消化器癌を同時に検査出来ます。
感度、特異度ともに9割異常の高い精度で癌の検査を行います。
検査前の注意事項
食事制限など特別な準備は必要ありません。
以下の薬を服用している方は検査結果に影響を及ぼす可能性があるので事前に申し出て下さい。
副腎皮質ホルモン、免疫抑制剤、抗癌剤、生物学的製剤(インターフェロン、ワクチン、血液製剤、インフリキシマブなど)
結果について
消化器全般、胃癌/大腸癌、膵癌、胆道癌の4つに分けてのリスクを評価します。
結果表
■ ミアテストプラチナ
概要
対象の癌 | 男女共通:アルツハイマー型認知症、脳腫瘍、頭頸部(舌)癌、甲状腺癌、肺癌、食道癌、胃癌、大腸癌、肝臓癌、胆嚢癌、膵臓癌、腎臓癌 男性のみ:前立腺癌 女性のみ:卵巣癌、子宮頸癌 |
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検査方法 | 血液検査 |
報告期間 | 約4週間 |
費用 | 下記参照 |
ミアテストプラチナ価格表(税込)
3項目 | 148,500円 |
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4項目 | 181,500円 |
5項目 | 214,500円 |
6項目 | 231,000円 |
7項目 | 247,500円 |
8項目 | 264,000円 |
9項目 | 280,500円 |
10項目 | 297,0000円 |
11項目 | 305,250円 |
12項目 | 313,500円 |
13項目 | 321,750円 |
全項目 | 330,000円 |
ミアテストプラチナとは
広島大学発のベンチャー企業である株式会社ミルテルが提供する疾患リスク検査です。
血液検査によって血液中のマイクロRNAを分析することで、全身の癌及びアルツハイマー型認知症の発見を目的とした検査です。
ミアテストプラチナの特徴
血液検査で全身の癌に現在罹患しているかどうかを評価します。
3項目から選択可能です
検査前の注意事項
食事制限は特別必要ありませんが、食後は避けることが推奨されます。
結果について
各疾患についてA~Dの4段階でリスク評価を行います。
結果表